Tuesday, August 15, 2006

XCVI-th stone: The Day toward EVERPEACE

(mixiにて掲載したので少し口語調となっています)
今日は終戦記念日です。
小泉首相が靖国神社を参拝したとのニュースを聞きました。
私は個人的にはこの参拝に賛成的な意見です。

確かに近隣諸国との外交という点からの批判はあるでしょう
が、私たちの日本は世界でもまれに見る「平和主義」を高ら
かに掲げた平和憲法を持った国です。

そして、現在「憲法改正」という非常に大きな変化へ向けて
国家が向かっているという時期での参拝。彼の「平和」への
熱い思いと決意の現れであると感じます。

僕としても、

『憲法第9条というのは決して変えてはならない』

という確固たる意見を変えるつもりはないです。
現行の憲法解釈で「自衛隊」が合憲であるなら、決して
変える必要はないと思います。


今日は「憲法」とは?
って事について書きたいと思います。


僕たちは日常法律にしばられすぎて憲法をあまり意識して
ないように思います。そしてそんななかで「憲法改正」の
国民投票とかでな~んとなく、よさそうだなって投票する。
こんな感じで「平和主義」が揺らいでしまったら怖いです
よね。だから、今日は「憲法」について書きます。

ほとんどの人は中学校3年生の時に「国の最高法規」とか
いって法律の一番の親玉みたいな感じで習っただけじゃな
いでしょうか。僕もそうでした。

憲法は全部で99条からなるんですが、
実はこの憲法の中に、


「国民はこの憲法を守れ」


という文章はひとつも書いてないんです。
おかしいと思いませんか??

僕たちは日常生活の中で、いろいろな法律の範囲の中で
生活してますよね。一番身近なのはなんでしょうかね。
道路交通法というやつでしょうか。信号無視をしたら、
法律上は道路交通法違反という「法律」違反になり、
罰せられても文句はいえません。

でも、「憲法」に、国民はこれを守れって書いてない。
って事は・・・


「憲法」違反


ってのは存在しない!!って事なんです。
だってそもそも守らんだってい~んだからw





これってどうしてでしょうか?





そうなんです。実は「憲法」と「法律」はまったく役割
の違うものなんです。それをこれから説明してみます。


僕たち日本は民主主義をとってますよね。全員でも物事を
きめる多数決が本質です。でも、やっぱり全員ってのは
無理な話ので国会議員を選出して、決め事をするわけです。


さて、国会議員はいわば「選ばれた権力者」たちです。
とっても大きな権力を持ってます。法律を作ることが
できるからです。日本は法治国家である以上法律が絶対
です。そして、多数決の理論をもちだすとこんなことが
できます。

まず、国会議員は国民からの信託を受けて選ばれた者たち
である。その国会議員たちの多数決によって決められた
ものは、国民の総意となる。だから国会で制定された法律
は国民全体で多数決したことと同じである。

怖いことに、これが法律が国会の賛成のみで成立する論理
なんです。一部の選ばれた人間だけで多数決して法律つく
れちゃうんですよ~嫌ですよね・・・。まぁ1億数千万人
の多数決は事実上不可能なので仕方ないかという感じで。

でもですよ?
たとえば、こんな法律があったらどうします?

「国会議員を批判したものは豚バコ行き」

国会議員にとってはス~パ~都合がいい法律です。たぶん
多数決とったら半数以上は確実に賛成とれるでしょう。
でも、こんなん可決されたら僕たちどうなるんですか??
ちょっとまってもいえないんですよ。忘れないでください、
国会の意見は日本国民の総意という論理の基で法律は作ら
れているんですからね。

国会議員に
「おまえらが俺らを選んだんだろ~が」

って言われて終了な予感がプンプンしますw





そう!!!!
そこで「憲法」です!







いくら選ばれた者たちとは言え、何でもやってオッケーな
わけね~だろって事で、君たちにある程度の決め事はお任せ
します、がこれだけは絶対に守れよ!!!って、僕たち国民
が「国家」という権力に向かって提示している物なんです。

だから、いろいろな僕たちの「人権」が憲法に高らかに
掲げられているわけです。これらの人権を侵す法律は
どうひっくりかえったって国会には制定できないんです。

これが「憲法」の役目です。平和主義だってそうです。
これは僕たちの日本という国がたった数百人の国会議員
たちでひっくり返されたりすることの無いように作って
あるんです。だからこそ憲法改正には国民の半数以上の
賛成が必要なんです。

この事を認識している人がどのくらいいるのでしょうか?
あまりにも少ない気がします。「憲法」を緩めた結果どうな
ると思いますか。国家権力は爆発的に強力なものになるで
しょう。

こういった憲法の役割があるからこそ、
憲法の中に「国民はこれを守れ」とは一言もかいてないん
です。これは当たり前なんです。


「憲法」は国が守るもの
「法律」は国民が守るもの

だからなんです。
「憲法」の第99条にはこうかかれています。

『第99条 
  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の
  公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。』

そうです。国家がこの憲法を守る主体なんですね。
公務員のみなさん、今一度憲法全文をしっかり心に刻んで
ください。といいたいですね。

こんな事を念頭において、この「平和の日」と憲法改正の
動き。考えてみてはいかがでしょうか?


みなさん、覚えておいてください。

「憲法」は誰のものでもない、
僕たちのかけがえのないこの日本を守るための
ものなんです!!!

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